Zohoは、クラウドのおかげでソフトウェア業界に新しい競争の時代がやってきていることを繰り返し述べてきました。また、それによって
Microsoftがオフィススイートで得ている非常に高い利益(およそ90%と考えられるマージン)に脅威を与えていることを宣伝してきました。ここ
で、
Microsoftがクラウドアプリケーションの価格を下げるというニュースが目を引きました。その一部を引用します。
Microsoftはクラウドコンピューティングに対応したアプリケーションのサブスクリプション価格を下げ、より多くの地域で新しい顧客がこのアプリケーションを利用できるようになると発表した。
ソ
フトウェア業界の巨人であるMicrosoftは、Exchange、SharePoint、Office Communications、Office
Live
Meetingのオンライン版を含むビジネス生産性オンラインスイート(Business Productivity Online Suite:BPOS)の価格を、1ユーザあたり月額15ドルから10ドルへと下げた。
Exchange Online単独については、SaaS型のEメールサービスの価格をを10ドルから5ドルに下げ、その容量を1ユーザあたり5GBから25GBへと増加させた。
・・・
これでもMicrosoftの価格削減は十分だろうか?Google
Appsと比較してみると、Google Appsでは、Eメールに加え、ドキュメント、表計算シート、プレゼンテーションを備えたアプリケーションの価格が1ユーザあたり年50ドルとなってい
る。Markezich氏によると、Microsoftは頻繁にPCを使わないユーザ向けに、Exchange
Onlineの簡易版を年額24ドル、BPOSの簡易版を年額36ドルで提供するという。
さらに、Ron Markezich氏(Microsoft Onlineのcorporate VP)は「ZohoやGoogle、Zimbra、その他の偽オフィス(fake Office)によって(Microsoft Onlineが)取って代わられるという考えは持っていない」と述べた。
偽
オフィス!実に名誉なレッテルですね。Microsoftに丁寧にご提案させていただきたく思います。完璧な一貫性を保つには、Microsoftも検索
エンジン「Bing」に対して「偽検索」(Fake Search)というレッテルを貼るべきではないでしょうか。公平ですよね?
はっきり言って、私たちは、Bingが歓迎すべき競争をもたらしてくれたと考えており、Bingが「偽物」(fake)だとは全く思っていません。しか
し、 Microsoftのマーケティングの用語では、No.1の稼ぎ頭(MS
Office)に対する競合をすべて「偽物」(fake)と言っています。それでは、なぜ同じような考え方を、別の有力な競合と競争している彼らの仕事に
対しても適用しないのでしょうか?
ZohoとGoogleは、それぞれのオフィススイートのサービスを喜んで競争しながら改善しています。一方、Microsoftの「本物」(real)のWebオフィスは、実際には一般に広まっていません。
真面目な話、すべての「偽オフィス」(fake
office)という呼び名は、Microsoftが直面している重要な問題を示しています。彼らの世界観では、古くて趣のある「製造部門へのリリー
ス」(Release to
Manufacturing)という儀式(ソフトウェアのCDやDVDを作製してパッケージを作る工業製品のような作業)があります。しかし、実際は、
ZohoユーザはCDやDVDを買う必要はなく、重いソフトをダウンロードしたりインストールしたりする必要もなく、シンプルにWebサイトを訪問しサイ
ンイン(必要ならGoogleやYahooのアカウントを使用して)するだけです。
彼らは、オンラインで仕事をすること(Work.Online)というコンセプトをまだ完全には自分達のものにすることはできていないようですから、こう
いった新しい形態は「偽物」のように感じていることでしょう(なぜなら、「本物」のソフトウェアとは、箱に入れられて丁寧にパッケージされたCDやDVD
のことだと考えているでしょうから)。
しかし、Microsoftさん、私たちの言葉を信じてください。あなた方が、独占的に多くの利益(90%のマージン)をあげている「製
品」(manufacturing)の世界の考え方をソフトウェアにどのように持ち込もうとして、新しい形態のソフトウェアを「偽物」扱いしようとして
も、ブラウザをベースにしたアプリケーションに「偽物」なんてありません。
今や新しい時代が来ています。少し前、私はこの新しい時代を「コンピューティングのGoogle時代」(the Google Era of Computing)と呼んでいました。こうしたこともあり、今日のGoogleからのニュース(Google AppsからZohoやTripit、SocialWokなどへのシングルサインオン)にワクワクしています。
Googleの発表が示しているように、クラウドのベンダーは積極的に新しい競争環境を作っています。Googleは先駆者でありZoho
にとっては主要な競合ですが、それと同時に、「Google時代」(Google
era)は私たちにとっても途方もなく大きなチャンスとなっているのです。
Microsoftさん、「偽オフィス」(Fake Office)というあだ名をありがとうございます。私たちのFakeOffice.orgを待っていてください。
なお、このブログは、本社(ZOHO Corporation)のZoho Blogsを翻訳・加筆したものです。
元の記事(2009年11月4日投稿)はこちら(翻訳:山路)
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