今回は、この記事の内容を踏まえ、Zohoサービスの展開に関する考え方について、解説したいと思います。
■インタビューでの質問内容
インタビュー記事では、次のような質問とそれに対する回答が掲載されています。
- GoogleやMicrosoftの両方が、Webベースのソフトウェアの開発に非常に力を入れている中で、どうやって競争していくのですか?
- ユーザーにクラウドベースのソフトウェアを試してもらうための主な課題は何でしょうか?
- パートナーや販売、IPOなどに関する計画はありますか?
- ZohoのクラウドソフトウェアがGoogle Appsと違うのはどのような点ですか?
- 3年後のクラウドソフトウェアは今とどのように異なるでしょうか?
- ベンチャーキャピタルからの資金を受けないのはなぜですか?
以下、質問に対する回答を踏まえ、当社の考え方を解説します。
■GoogleやMicrosoftとの競争
最初に挙げられたのは、GoogleやMicrosoftとどのように競争していのかという質問です。これに対する回答の1つは、サービスの「幅」です。Google Appsのサービスの中心はメールとオフィススイートですが、Zohoではこれらに加え、CRM(顧客管理)やプロジェクト管理などのサービスも幅広く提供しています(サービスの一覧に関しては
Zohoトップページ をご参照ください)。
Zohoはクラウドサービスの中でもかなり早い段階からこうした多様なサービス群を提供してきており、サービスも少しずつ成熟してきています。これらのサービス群を一体として、かつ、ほかのサービスとも連携させながら提供していけば、十分にチャンスがあると考えています。
また、大企業と競争して生き残れるのかどうかという点に関しては、Microsoftと競合しながらも発展を続けているIntuitやAdobeなどのように自分達の強みを生かしていけば、十分に生き残っていけると考えています(Zohoというサービス自身も中小企業であっても大企業と同じ土俵で競争できるようにするためのものです!)。
■クラウドサービスを試してもらうための課題
2番目に、ユーザーにクラウドサービスを試してもらうための課題についての質問が挙げられています。これに対しては、一に信頼、次に変化に対する抵抗が挙げられています。
信頼に関しては、日々のサービス提供を通じて築いていくしかありません。ただ、お金の保管場所を銀行にするのと自分のたんすにするのとどちらが安全かという議論と同じように、実質的にはクラウドサービスに預けた方が安心できる場面も少なくないと考えています。
また、例として、オンラインショッピングの話が挙げられています。オンラインショッピングが始まった当初、「クレジットカードの情報をオンラインショップに渡して大丈夫なのか?」という懸念がありましたが、AmazonやeBayといった企業は何年もかけて信頼を獲得してきました。クラウドサービスが信頼を得るのも多少時間はかかるでしょうが、この例と同じような経緯をたどると考えています。
変化に対する抵抗に関しては、特に大企業のIT部門での抵抗が大きいため、そこにはフォーカスしないようにしています。大企業に比べて、中小企業では決断や変化する場合のスピードも速いため、まずフットワークの軽い中小企業にフォーカスしてサービスを利用してもらい、クラウドサービスの良さを理解してもらえればと考えています。その後、大企業への導入が進んでいくのではないかと考えています。
■パートナー、買収、IPO
3番目の話は、パートナーや買収、IPOに関してです。Zohoのパートナーシップは非常にオープンなもので、企業規模に関わらず、Zohoを通じてユーザーの役に立つソリューションを提供できるようなさまざまな方とパートナーシップを結んでいます。
また、IPOや買収に関しては、企業文化を保つため、そうした選択肢はとっていません。営業やマーケティングに多額の資金を投じるより、製品開発や顧客サポートに投資するようにしています。
■ZohoとGoogle Appsの違い
4番目は、ZohoとGoogle Appsの違いについてです。最初の質問とも関連しますが、大きな違いはサービスの機能付加に対する考えかたと、サービスの幅です。Googleはミニマリズムをとっており、必要最小限の機能を提供するという考え方をとっています。
一方、Zohoは、より豊富な機能を提供しようとしています。また、Zohoでは、オンラインオフィスやメールなどの基本的なサービスにとどまらず、特定の用途や業務に特化したサービス(CRMやプロジェクト管理、見積書・請求書作成、Web会議、フォーラム、e-ラーニングなど)も幅広く提供しています。さらに、これらのサービスとGoogle Appsを連携させており、組み合わせて使うことができるようにしています。
■3年後のクラウドサービス
5番目は、3年後のクラウドサービスはどのようになっているのかという点についてです。3年の期間があれば、クラウドのサービスが機能面でデスクトップにインストールするソフトウェアを追い越すと考えています。携帯電話が固定電話を機能面で上回り、爆発的に普及していったように、クラウドサービスもこれから広まっていくと考えています。
■ベンチャーキャピタルからの投資を受けない理由
最後の話題は、ベンチャーキャピタルからの投資を受けない理由についてです。主な理由は、Zohoが目指しているものとベンチャーキャピタルの投資家が目指しているもの、また、それを実現するための期間に対する考え方が異なるからです。
Zohoでは、Zohoというサービスを通じてより長く、より多くの人の生産性向上に貢献したいと考えていますが、投資家にとってはいかに出口で収益をあげるかということが重要なポイントです。フォーカスしているポイントが異なり、歩調を合わせるのが難しいと考えているため、投資や借り入れなどの選択肢は検討していません。
以上です。いかがでしたでしょうか?Zohoサービスの展開について当社はこのように考えています。
Zohoをぜひ使ってみたいという方は、
こちら から興味のあるサービスを選んでみてください!
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