サイボウズLiveサービス終了のお知らせ
一昨日の夕方に1通のメールを受け取りました。すでにご存知の方も多いと思いますが、無料グループウェアとして200万人のユーザーを持つ「サイボウズLive」の提供が終了されるというお知らせです。ビックリしました(宮崎弁で言うとひったまがった)。
終了日は2019年4月15日。およそ1年半の期間がまだありますが、これから代替、移行先のサービス等を探される方も多いことと思います。
これからどうしよう…(゚Д゚lll)
こう書いている私自身も個人的に使っていました(特に子どもの保育園関連の情報を妻と共有するのに活用)。
お知らせを目にした妻からも言われ、ひったまがって今後どうしようかなと思案し始めていました。その中で改めて機能とか見直していてふと気づきました。
「Zoho Connect」結構イケるかも?(・ω・)
実はZohoの中に、「Zoho Connect」(ゾーホー コネクト)というコミュニケーション、コラボレーションの支援サービスがあります。2013年にリリースされており、実は大部分がすでに日本語化されています。
社内の情報共有や意見交換はほとんどこれを通じて行われており、当社ではほぼ全員(インド本社の約5,000人含む)が毎日アクティブに利用しています。改めて見ていて、機能的にも料金的にもこちらがわりと使えるかも?と思いました。
機能はどんな?
さて、この「Zoho Connect」ですが、そもそもどんなものなのか。ご存じない方も(たくさん?)いらっしゃると思いますので、まずは機能概要を当社での活用例とともにご説明します。こんな感じです↓
フィード
一番よく使う機能です。掲示板のようにみんなで投稿して情報共有や意見交換ができます。ソーシャルメディアをお使いの方ならおなじみかと思いますが、投稿内容は時系列で表示されます(タイムライン、ウォール)。
いいね!したり、コメントを投稿したり、@マークで特定の人に通知(メンション)したりもできます。
投票を作成して意見を集めることも可能です(日程調整にもよく使います)。
フォーラム
いわゆる掲示板です。フィードとの使い分けが若干ややこしいですが、当社では固定的に残しておきたい内容(お知らせ等)や、より気軽な内容が自由に投稿されています。このあたりの使い分けは好みや組織風土によるかもしれません。
マニュアル
情報共有用のドキュメントの作成機能です。共有文書を共同で作成し、共有できます(Wikiをご存知の方はそのイメージが一番近いと思います)。
マニュアルという機能名になっているものの、マニュアルに限らない用途で使われています。ただ、参照用の情報を残しておくための使われ方が多く(例:手順書、リンク集)、マニュアルっぽい使い方が一番合いそうな機能ではあります。
チャット
リアルタイムで連絡をしたい時に利用します。1対1、グループの両方でメッセージを送受信できます。Zoho Cliq(クリック)というサービスを統合している機能です。Zoho Cliqにはモバイルアプリもあり、チャットと並行して音声や動画でのコミュニケーションも可能です。
↑画面左下に常に通知が表示され、クリックするとチャットをすぐに開始できます。複数のチャットルームを並行して開くことも可能です。
タスク
やることの管理です(サイボウズLiveでのToDoに相当)。担当者、期限、通知(リマインダー)、優先度、ステータス(対応状況)等を設定できます。カテゴリーごとに分類して表示することも可能です。タスクに対してコメントを投稿してやりとりすることもできます。
イベント
予定管理の機能です。予定の開始、終了日時や詳細を記入できます。ユーザーの招待やファイルの添付も可能です。月、週、日、一覧の形式で表示を切り替えられます。Google カレンダーとも連携できます。
ファイル
ファイル管理の機能です。グループごとにファイルを管理できます。フォルダー分けやバージョン管理も可能です。また、Zoho オフィスとも連携しており、文書、表計算シート、プレゼンテーションをオンラインで作成することもできます。
カスタムアプリ
独自のフォームを作成してデータを管理できます。詳しく説明するとこれ1つでブログ記事10本くらい書けそうなので詳細は割愛しますが、ある程度自由にデータベースを作成できる活用範囲の広い機能です。
例:アンケート、イベント申し込み、備品管理、各種申請等のフォーム
連携
こちらも話し出すとキリがないので細かいことは省きますが、いろんなツールと連携できます。主に他のサービスで何か情報の変更や追加があった時に通知を受け取ったり、Zoho Connectから通知を外部サービスに送ったりという用途で使われます。
Google カレンダー等との予定の連携、DropboxやGoogle ドライブからのファイルの添付等が可能です。また、ブログのRSSとも連携でき、注目のブログに新しい記事が投稿された時にフィードに通知を流したりできます。他にも(以下略)。
管理
グループを作成し、それぞれどのような人が所属するかを管理できます。グループは公開か非公開かを選択でき、公開にして誰でも参加や確認が可能にしたり、非公開にして特定の人のみでやりとりしたりできます。
当社では全社に関するグループや趣味のグループは公開されていて、のぞいたりしていると結構面白いです。日本の社員で「ラーメン部」というグループを作っていたらなぜかインドとアメリカの社員が参加してたりとかもありました(日本語でしかやりとりしてないんですが…)。
その他、ロゴやFaviconを独自のものに変えたりカスタマイズもできます。有料版では独自のドメインでの利用も可能だったりします。
モバイル
スマートフォン向けのモバイルアプリもあります(メニュー表示等は英語ですが投稿内容は日本語でも表示できます日本語化しました!)。モバイルからもフィードの確認やコメントの投稿、スケジュールの確認等が可能です。プッシュ通知もされるので、ホーム画面から新着情報を確認できます。
利用料金
機能を紹介しだすと結構たくさんあって長くなっちゃいました。ここまで読んでいただきありがとうございますm(_ _)m
読まれてきた方の中には、「で、おいくらなの?」とお値段が気になる方もいらっしゃると思いますので、料金概要をご説明します。まず、Zoho Connectは無料でも利用できます。
高度な連携やカスタマイズ等の機能は有料版の機能ですが、上記でご紹介した基本機能のほとんどは無料版でも利用可能です。無料版の利用範囲、上限等は以下のとおりです(2017年10月26日現在の情報です。今後変更される可能性があります)。
- ユーザー数:無制限
- グループ数:15
- カスタムアプリ:5
- ファイル容量:10GB
有料版の料金は、利用するユーザー数やネットワーク数によります。詳細は以下をご参照ください。
ご紹介は以上です。異なるサービスですので、サイボウズLiveの使い勝手や機能がすべて再現されるわけではありませんが、情報共有やコミュニケーション、チームワークの向上に役立つという面では共通する点も多くあると思います。
どのくらい使えるかはやってみてになるところも多々あると思いますが、個人的にはわりと使える予感がしています。ビビッと来た方や気になる方はお試しいただければと思います。
ユーザー登録・お試し方法
登録は以下から可能です。
Webサイトはまだ日本語化されていないのですが、サービスの大部分は日本語でもご利用いただけます(言語設定で切り替えて英語も併用できます)。Webサイトも今後日本語化される予定です。
→Webサイト日本語化しました!
→サイボウズLiveへの移行ツールをリリースしました!
というわけで、もしお困りの方がいらっしゃってZoho Connectが少しでもお役に立てそうでしたらお試しいただければ幸いです。私も妻とのグループを移行できるかどうか試してみる予定です(・ω・)