クラウド型データ分析サービス「Zoho レポート」には、カスタム関数という便利な機能があります
この機能を利用すると、複数の列のデータを使って計算した結果を扱えます。
例えば、「姓」と「名」という列があり、それらを結合して「氏名」として表示したい場合、
次のような関数を設定すれば実現できます。
- concat(“姓”,”名”)
- 「姓」に「宮崎」、「名」に「好男」というデータが入っている場合、
「氏名」の列には「宮崎好男」と表示されます。
今回、この機能を拡張し、集計を行えるようにしました。
合計、平均、最小、最大などの値を算出するのに役立ちます。
Google Adwordsの例で考えてみましょう。
クリック率(CTR)は、”クリック数”/”インプレッション数”で求められます。
ここで、CTRの値を単純に平均する場合は、avg(CTR)という関数で値を求められます。
しかし、これでは、間違った値を求めることになります。
実際には、sum(“クリック数”)/sum(“インプレッション数”)という関数で求めるのが正解です。
このような場合、今回追加した機能が役立ちます。
間違った値と正しい値を算出してみた両方のケースを見てみましょう。
結構違いますよね!データの分析ではこうした違いが重要な判断の違いにつながりかねません。
集計関数を利用して適切な値を算出できるようにした方が良いですね
集計関数は、「追加」→「集計関数の追加」というメニューから追加できます。
なお、集計関数は、テーブルに列としては追加されませんが、
グラフやピボットテーブルを作成する際には、他の通常の列と同じように扱えます。
さらに、条件付きの集計も可能です。
例えば、SumIfという関数を使うと、条件を設定してデータの合計値を算出できます。
例:
- SumIf(“地域”=’関東’,”売上”,0)
この例では、地域が関東のデータのみの合計を算出しています。
集計関数を追加してますます便利になったZoho レポートをぜひご利用ください!
なお、このブログは、米国本社(ZOHO Corp.)のZoho Blogsを翻訳・修正したものです。
元の記事:More Power to the Math Wizard in You – Aggregate Formulas