「好きなことを仕事にする」働き方

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「好きなことを仕事にする」と言うと、子供の頃から野球に打ち込んできたプロ野球の選手だったり、映画製作への情熱に人生を捧げた有名監督だったり、何かひとつの事に突出した雰囲気を感じてしまいます。

しかし、これとは全く別のパターンもあると気付きました。

わらしべ長者」という昔話をご存知でしょうか。ある村人が、一本の藁を次々と交換してゆき、最後には大きなお屋敷に変えてしまうというお話です。

藁→みかん→反物→馬→お屋敷

一見、全く関係の無いアイテムですが、その村人が周りの人と関係を築いてゆく過程で綺麗につながり、お話全体の意味を織りなしてゆくのです。村人の存在そのもの、そして彼の小さな行動が、平凡な世界を魔法の絵のように変えてしまったとも言えます。その様がとても爽快で、子供の頃から好きな物語のひとつでした。

<人生のわらしべ長者>

そもそもの始まりは、これからの時代の「新しい働き方」について考えるため、ゾーホージャパンの中でもワークオンライン(外出先からネットを使って仕事をすること)が多い筆者の同僚にインタビューを試みたことでした。その結果、思いがけない発見をしました。

一見ごく普通の会社員の人生に、「わらしべ長者」のような、とても不思議なことが起こっていると感じたのです。

<”国際交流”から放浪の”Web担”へ>

photo(ゾーホージャパン Zoho事業部 北浦氏)

Zoho事業部で営業を担当する会社員、北浦 剛(きたうら ごう)氏は、ひとことで言えば「多趣味な人情家」と表現できるでしょう。学生の頃は「国際交流」に関心を持ち、3回の転職を経てベテラン社会人となった今も、農業やマラソンといった新しい趣味をどんどん増やしています。

そんな彼の遍歴を見ていると、それまでの人生が、まるでZohoの営業担当になるためにあったかのように思えます。

「好きな事を仕事にしてきました」

胸を張ってそう断言する彼。新卒で入ったのは、とある国際交流団体でした。人情家だけあって「人との交流に興味があった」と言いますが、実際の仕事で任されたWeb担当業務の方に関心が傾いてしまいます。

「仕事としてはWebの方が好きでした。国際交流は、ボランティアでもできると思ったんです。」

そこで、国際交流という持ち札をあっさり手放します。代わりに得たのが、自由“Web”でした。その当時、1歳になるお子さんがいた彼は、自宅で仕事をしながら子育てをする道を選びました。

「当時(2000年)はイクメンフレックス制度といった概念は周囲になかったですね。最初の仕事が特に厳しかった訳ではありませんが、組織に所属している以上、自由に子育てすることは難しい時代でした。」

その後、約8年間におよぶ自営業の日々のはじまりでした。

<新たに得た”同僚”、そして”IT担当者”のポジション>

vegitables( 趣味は農業。自分の畑で収穫した野菜たち。)

その後、”SOHO”というキーワードが気になっていたという北浦氏。Webという職業柄を生かし、フリーの仲間同士で集まり、ゆくゆくは小さな会社を立ち上げることを夢見ます。2008年頃のことです。

「その時はまだ、コワーキングという言葉はありませんでした。携帯もガラケーで、イーモバイルが革新的だった時代です。仲間と漫画喫茶に集まって仕事をしたり、イーモバイルの電波を分け合ったりとにかくネット難民でした。」

とはいうものの、そういうワークスタイルが嫌になるということはなく、むしろ「今日はどこで働こう」「仕事が早く終わったから飲んで帰ろう」という楽しみの方が多かったと言います。

しかし、そういう日々にも終わりが訪れました。方向性についての考えの違いから、仲間とまとまることができず、フリーの仕事に完全に行き詰まってしまいます。元々が人情家。人との関わりから離れ、一人で仕事をしてゆくことは性に合っていませんでした。

そんな時、助け舟を出してくれたのが、元クラアントだった某企業の社長でした。

「私の様子を見て、何かを察してくれたんでしょうね。北浦さん、うちくるかい?と誘ってくれました。本当に自分は、いろいろな人に助けられたと思います。だから余計に、人との縁を大切にしたいと思ってしまうんでしょうね

自由なWeb担という仕事と引き換えに”同僚”という仲間を得、新たに“IT担当というポジションに就いた北浦氏。そこでは、さらにその後の人生を左右する重要な出会いが待っていました。

<Zohoの営業担当へ>

zoho

当時勤めていた会社では、自社サーバーで顧客や売上のデータを管理していました。つまり、もしサーバーがダウンすれば、一切の業務が止まってしまうというリスクと隣り合わせだったのです。IT担当者として危機感を抱いた北浦氏は、クラウドサービスの導入を検討し始めます。

「最初に顧客管理システムを、次にWebメールを導入しました。そして、クラウドサービスのすごさにすっかり魅了されました。不便便利に変わる瞬間、業務が改善されたという実感が楽しくて、いつしかクラウドサービスのベンダー側に立って、そういう場面にもっと立ち会える仕事をしたいと思うようになったのです。」

社内の情報収集と個人的な興味もあり、クラウドサービス系の展示会に足しげく通う内、ついにZohoが出展していたブースにたどり着きます。そして当時求人中だったZoho事業部から引き抜かれるに至りました。見事なわらしべ長者っぷりです。

ところで、筆者が知る限り、北浦氏は営業担当として優秀です。とにかくお客様から「北浦さんだから買おうと思ったんだよ」と言われるほど。冗談で「生まれた時から営業マンだったのでは?」などと言ったことがありますが、インタビューの過程でやはり違ったのだと分かりました。つまり、営業職に就いたのは昨年が始めてだったのです。ゾーホージャパンに入社した時でさえ、マーケティング担当として採用されていました。

では、北浦氏はどこで営業のノウハウを身につけたのでしょうか?

「実は、前職でクラウドサービスの導入に携わっていた際、担当してもらった営業の方がとても素晴らしかったのです。彼女は、こちらが困っているとすぐに駆けつけてくれて、自分から進んでシステムの導入支援をやってくれるような人でした。営業対応マニュアルに縛られるのではなく、自分からクリエイティブに営業を実践していたと思います。」

その時の対応に感銘を受けたこと、そして、自分が営業をするなら彼女のようになろうと決めたこと。これが現在の北浦氏が営業をする上での原動力となっているそうです。

<わらしべ長者が描く”魔法の絵”>

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こうして振り返ってみると、北浦氏にとってゾーホーのの字も無かった頃から、“Web”“SOHO”コワーキングクラウドと言ったキーワードが彼の人生に散りばめられていた事に、不思議さを感じます。

一方で、人との縁を大切にしながら世間を渡り歩いた北浦氏が「クラウドで不便便利に変える現場にもっと立ち会いたい」と思うに至り、その後の目標となるような営業担当者と出会い、今まさにその通りの仕事をしている事は、必然だったような気もします。

わらしべ長者の物語のように、当初はバラバラに思えたキーワードが、何かの絵になっているように思えて仕方がないのです。

さらに思うのは、「これが好き」という気持ちに従って、どんどん交換していったキーワードは、消えてしまったのではなく、まだ彼の人生に残っているということです。

photo2(仕事帰りの一杯がたまらない。通称「新橋の北浦」。)

冒頭で話したように、北浦氏はZohoサービスの特性を活かして「ワークオンライン」を実践しています。午前中に会社に来て、午後に顧客を訪問し、その後にどこかの喫茶店でワークオンラインをして家路に着く。これは、いつの間にか定番となった彼のワークスタイルです。会社に属して仲間と働くようになった今も、フリーで働いていた時に好きだった自由を取り入れていると言えます。

そんな北浦氏は、今後の夢を次のように語ります。

「さらに自由なワークスタイルに挑戦できたらいいなと思いますね。自分の場合、子育ての時期はほとんど終りましたが、これからは両親を介護する必要だって出てくるでしょう。週に2日は在宅勤務する、といった事を自由に決められて、会社には仲間と楽しく話をするために来る…といった感じが理想です。」

自由の追求はまだ終っていないようです。

ちなみに、一番最初の、国際交流はどこへいったのでしょうか。

・・・実は今、Zoho事業部ではインドネシアからのインターン生を受け入れているのです!北浦氏が実行した企画ではありませんが、なぜかZoho事業部には国際交流の波も訪れました。

こうなってくると、将来の予言が簡単にできるような気がしてきます。ある日、ゾーホージャパンに農業事業部ができて、耕作地とオフィスの区間を行き来するマラソン大会なんかも開催される日がくるかもしれません(北浦氏、騒がしいのでこれ以上はあまり趣味を増やさないでください!)。

<「好きなことを仕事にする」働き方>

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さて、ここまで北浦氏の伝記のようになってしまいましたが、筆者が最も面白いと思ったのは、彼自身が「ごく普通だった」ということです(北浦氏、すみません。でも、おそらく本人もそう思っているはずです)。

私たちはインタビューの過程で始めて、実は彼の人生に起きていた”わらしべ長者現象”に気づきました。つまり、彼の人生の要素ひとつひとつはあまり関連性がないように見える訳ですが、実は「好きなことを仕事にする」という点で一貫し、全体では大きな絵を描いていたのです(バラバラだった「好きな事」は、ちゃんと「Zohoの営業担当」という仕事に集約されていました)。

だからもし、「自分の人生は平凡だ」と思う人がいれば、ひと呼吸おいて、ぜひ時分の人生を振り返ってみてください。もしくは、「好きな事」が何だったか思い出してみるのも良いかもしれません。

何かとんでもなく壮大で、面白い物語が出てくるかもしれません。

要するに、必要なアイテムを次々に獲得して、謎を解いてどんどん前に進んでゆくゲームのような、そんな人生なのかもしれないのです..!

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