Zohoのサービス展開について

Zohoでは、現在20以上のサービスを提供しています。サービス数が多く、また、分野も幅広いため、どのようなサービスがあるのかよく質問を受けます。そこで、今回の記事では、ZohoのCEO、Sridhar VembuによるZohoのサービス戦略についての記事を紹介します。

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Zohoの最初のサービス、Zoho Writerをリリースしてから5年経ちました。1つのサービスから20以上のサービス群まで展開してきており、まだ増え続けています。さまざまな業務に応じたサービスがあり、どのサービスも時間を経て成長してきています。ほとんどの人は、Zohoのサービスの幅の広さと深さに驚きます。ただ、Zohoは1つ1つのサービスを寄せ集めただけではありません。一見ごちゃごちゃしているように見えますが、実はその裏側には目指している方向性があります。

■Zohoのサービス戦略の3つの領域
Zohoのサービスは3つのカテゴリーに分けられます。

  • コミュニケーションとコラボレーション
  • ビジネスアプリケーション
  • 生産性向上

Zohoでは、サービス提供の当初から、オンラインで日々の仕事を進める人々を手助けすることをビジョンとして掲げています(ロゴの下に「Work.Online」と書いてあるのはこのためです)。最初はオンラインオフィスから始めましたが、それ以外の分野にもサービスを広げてきました。現在、Zoho CRM(顧客管理、営業支援)Zoho Projects(プロジェクト管理)Zoho Creator(Webフォーム&DBアプリケーション作成)Zoho Invoice(見積書/請求書作成、請求管理)などのサービスで特にユーザー数が増えています。しかし、もっと重要な点は、Zohoを使うと、日々の業務のほとんどをオンラインで完結できることです。

コミュニケーションとコラボレーション
このカテゴリーには、Zoho Mail(メール)Zoho Meeting(Web会議、デスクトップ共有)Zoho Discussions(フォーラム)Zoho Wiki(Wiki)などのサービスが含まれます。これらのサービスは、場所に関係なく共同作業を進めるのに役立ちます。

Zoho自体もグローバルに拠点が分散しています。カリフォルニア(本社)、オースティン、ロンドン、横浜(日本)、北京(中国)、チェンナイ(インド)などに拠点があります。このため、私達自身が、地理的な制約がある中での共同作業における課題に直面しています。そこで、毎日Zohoのサービスを活用してコミュニケーションやコラボレーションを円滑に進めています。

ビジネスアプリケーション
このカテゴリーには、特定の部門や業務に特化したサービスが含まれます。Zoho CRMZoho Recruit(採用管理)などが良い例です。Zoho CRMは、営業やマーケティング担当者の業務を効率化できる便利なサービスです。Zoho Recruitは、採用業務に役立つサービスです。どちらか一方だけでなく、両方を利用しているユーザーが多いようです。

このカテゴリーのサービスを見てみると、Zohoではカバーできていない業務もあることに気づくかもしれません。これらに関しては、現在鋭意開発を進めています。近いうちにお知らせします。

生産性向上
このカテゴリーには、Zoho Writer(文書作成)Zoho Sheet(表計算シート作成)Zoho Show(プレゼンテーション作成)Zoho Notebook(スクラップブッキング、Webクリッピング)などのサービスが含まれます。これらのクラウドサービスに切り替えるのに躊躇している人もいますが、今日では有力な代替手段になってきています。例えばZOHOでは1,200人を超える社員が愛用しています。

もちろん、私達は、ウォールストリートのアナリストが財務分析をするのにZoho Sheetを使用することは期待していません(少なくとも現段階では)。収益の面でも短期的にはこのカテゴリーには期待していませんが、投資は続けていきます。

生産性向上のサービスで私たちが目指している方向性は「サービス+サービス」であり、マイクロソフトが昨年打ち出したような「ソフトウェア+サービス」とは異なります。ただ、マイクロソフトがついにこの新しい現実を認識するようになったのは良いことだと思います。

■コンテクスチュアル・インテグレーションですべてをつなげる
すべての分野で1つ1つサービスを提供することだけでは十分ではありません。ユーザーのメリットを考えると、サービス同士を連携させることが重要です。私達がまず最初に行ったのは、シングルサインインです。1つのアカウントですべてのサービスにサインインできるようにしました。

この作業を完了した後、「コンテクスチュアル・インテグレーション」と私達が呼んでいる作業にとりかかりました。これは、サービス同士で重なる部分を連携させていく作業です。分かりやすいものと分かりにくいものの両方があります。

その中で、CRMとMailの連携は非常に好評です。顧客とのコミュニケーションの管理が非常に楽になります。一つのブラウザーで顧客データもメールも処理できるので、顧客とのコミュニケーションの管理が非常に楽になります(もちろん、ワークフローを早くするためには使う側の瞬発力も求められますが)。また、MailとDocsの連携も良い例です。ファイルを添付する際にローカルのデスクトップを経由する必要がなくなりました。これらの連携はまだ最初の段階です。今後さらに強化していきます。

「コンテクスチュアル・インテグレーション」というコンセプトは非常に興味深いものです。これを実現するためには、ソフトウェアのクラウド上での提供や、その基盤となるアーキテクチャーが必要です。ただ、これで全部ではありません。各サービスを直接制御できるような仕組みが必要です。これができると、簡単に連携させられるようになります。

■他のSaaS(とSaa
S以外の)ベンダーとの関係

Zohoのサービスは幅広いため、よくユーザーの方からこういう質問を受けます。
「単独のサービス提供者を目指しているんですか?それとも、ほかのサービスとも良い関係を保っていくのか?」

Zohoに注目している方はすでにご存知でしょう。他のサービスとの連携は大歓迎です。ユーザーからのフィードバック、市場のポテンシャルや開発の優先順位などに応じて、連携を進めています。また、サードパーティのベンダーが自分で連携できるように、APIを用意しています。これは、サービスで利用するデータは顧客のものであると私達が考えているからです。また、いつでも好きな時にデータを取り出して、他のサービスへの移行や複数のサービスとの連携ができるようにすることを非常に重要だと考えています。

その例が、Google Appsとの連携とGoogle Apps Marketplaceへの参加です。eWeekでは、すでにZoho CRMがトップ10のアプリケーションの1つとして紹介されています。このように、たくさんのサービスと連携しています。しかし、先の説明にあるように、Zohoサービス内で連携していくだけでも大変な作業です。まして、異なる目標を掲げ、時には競合するような他サービスと連携していくためには、大きな労力を要します。このようなことから、私達は、連携作業を進める一方で、Zohoサービスをパッケージとして提供することが重要だと考え、Zohoサービス間の連携を進めています。

Sridhar
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■参考情報
Zoho サービスページ
なお、このブログは、米国本社(ZOHO Corp.)のZoho Blogsを翻訳・加筆したものです。
元の記事: Our Product Strategy: How Zoho Services Fit Together

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