【Zohoってどんな会社?-第2回-】 Zohoサービスの展開について(CEO Sridhar Vembuへのインタビューより)

ウォールストリートジャーナルのDigits ブログで、Jeremy Caplan氏によるZoho CEO Sridhar Vembuへのインタビューが掲載されました!(原文はこちら:「Q&A: Upstart Takes on Google, Microsoft in the Cloud」 
今回は、この記事の内容を踏まえ、Zohoサービスの展開に関する考え方について、解説したいと思います。
■インタビューでの質問内容
インタビュー記事では、次のような質問とそれに対する回答が掲載されています。
  1. GoogleやMicrosoftの両方が、Webベースのソフトウェアの開発に非常に力を入れている中で、どうやって競争していくのですか?
  2. ユーザーにクラウドベースのソフトウェアを試してもらうための主な課題は何でしょうか?
  3. パートナーや販売、IPOなどに関する計画はありますか?
  4. ZohoのクラウドソフトウェアがGoogle Appsと違うのはどのような点ですか?
  5. 3年後のクラウドソフトウェアは今とどのように異なるでしょうか?
  6. ベンチャーキャピタルからの資金を受けないのはなぜですか?
以下、質問に対する回答を踏まえ、当社の考え方を解説します。
■GoogleやMicrosoftとの競争
最初に挙げられたのは、GoogleやMicrosoftとどのように競争していのかという質問です。これに対する回答の1つは、サービスの「幅」です。Google Appsのサービスの中心はメールとオフィススイートですが、Zohoではこれらに加え、CRM(顧客管理)やプロジェクト管理などのサービスも幅広く提供しています(サービスの一覧に関してはZohoトップページ をご参照ください)。
Zohoはクラウドサービスの中でもかなり早い段階からこうした多様なサービス群を提供してきており、サービスも少しずつ成熟してきています。これらのサービス群を一体として、かつ、ほかのサービスとも連携させながら提供していけば、十分にチャンスがあると考えています。
また、大企業と競争して生き残れるのかどうかという点に関しては、Microsoftと競合しながらも発展を続けているIntuitやAdobeなどのように自分達の強みを生かしていけば、十分に生き残っていけると考えています(Zohoというサービス自身も中小企業であっても大企業と同じ土俵で競争できるようにするためのものです!)。
■クラウドサービスを試してもらうための課題
2番目に、ユーザーにクラウドサービスを試してもらうための課題についての質問が挙げられています。これに対しては、一に信頼、次に変化に対する抵抗が挙げられています。
信頼に関しては、日々のサービス提供を通じて築いていくしかありません。ただ、お金の保管場所を銀行にするのと自分のたんすにするのとどちらが安全かという議論と同じように、実質的にはクラウドサービスに預けた方が安心できる場面も少なくないと考えています。
また、例として、オンラインショッピングの話が挙げられています。オンラインショッピングが始まった当初、「クレジットカードの情報をオンラインショップに渡して大丈夫なのか?」という懸念がありましたが、AmazonやeBayといった企業は何年もかけて信頼を獲得してきました。クラウドサービスが信頼を得るのも多少時間はかかるでしょうが、この例と同じような経緯をたどると考えています。
変化に対する抵抗に関しては、特に大企業のIT部門での抵抗が大きいため、そこにはフォーカスしないようにしています。大企業に比べて、中小企業では決断や変化する場合のスピードも速いため、まずフットワークの軽い中小企業にフォーカスしてサービスを利用してもらい、クラウドサービスの良さを理解してもらえればと考えています。その後、大企業への導入が進んでいくのではないかと考えています。
■パートナー、買収、IPO
3番目の話は、パートナーや買収、IPOに関してです。Zohoのパートナーシップは非常にオープンなもので、企業規模に関わらず、Zohoを通じてユーザーの役に立つソリューションを提供できるようなさまざまな方とパートナーシップを結んでいます。
また、IPOや買収に関しては、企業文化を保つため、そうした選択肢はとっていません。営業やマーケティングに多額の資金を投じるより、製品開発や顧客サポートに投資するようにしています。
■ZohoとGoogle Appsの違い
4番目は、ZohoとGoogle Appsの違いについてです。最初の質問とも関連しますが、大きな違いはサービ

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  • Comments (2)

  1. グーグル、米連邦政府機関仕様の「Google Apps」発表-いよいよ信頼性も増して爆発的に普及するか?

    こんにちは。zoho、Google Chrome OSの拡張機能で、ノートなど提供していたので、少し使ってみたことがありますが、どんな会社なのかは知りませんでした。今度どんなサービスを提供しているのかもっと調べて見たいと思います。私自身は、随分前から、日常的にGoogle Appsを使っていますので、ほとんど違和感がないのですが、使ったことのない人は、かなり違和感を感じるようです。それに、セキュリティーに相当不安感を感じるようです。しかし、私自身は、自分のパソコンがウィルスに感染しても、Google Appsは何の影響もうけなかったことなどから、かえって、安心だと思います。それに、使っている人同士の場合、他にはかえがたい便利さがあります。日本でも、富士通などがつかっていますが、まだ導入しているところは少ないです。はやく、日本の企業にも多数とりいれられて、当たり前になると良いと思います。特にGmailは使いやすいですね。豊富なガジエットなどありますから。一度これを使ってしまうと、他にはかえ難いですね。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

  2. コメントありがとうございました。ブログも拝見させていただきました。
    セキュリティーについては仰るとおりだと思います。個人や体制が十分に整えにくい中で管理するよりは、信頼できるクラウドのサービス提供者を見極めて任せた方がむしろ安心だと思います。
    Google AppsもZohoも、使っている人同士だと非常に生産性が上がるのですが、使わない人との壁をどう乗り越えていくかが課題かなと思います。
    メールに関しては、Zoho Mailもかなり使いやすいとの評判をいただいていますので是非お試しください!
    http://www.zoho.jp/mail/