なぜ私はビジネスをやっているのか、なぜ社員達が私にとっての英雄なのか

今回は、ZOHO CorporationのCEOである、Sridhar Vembu(シュリダー・ベンブ)がビジネスをやっている理由について語った内容をご紹介します。


(出典:The Hindu online)

これは、チェンナイ(インド南東の都市)の郊外のタンバラムという地域の写真です。私はこの地域で育ち、両親は今もここに住んでいます。この写真の風景はインドの他の地域にも当てはまります。毎年この時期に季節風が来ると、このような風景が数週間見られます。

私がビジネスをやっているのは、解決策が本当に1つしかないと考えているからです。インドが住みやすい国だと見なされるようになるには、25倍のビジネス、25倍の仕事、25倍のインフラが必要です。私は、生きている間に、インドのある都市、それも、ひどい状況にある都市が1つでも世界基準で見て十分な生活の質を提供できるようになるのを見たいと思っています。

今日、インドの中で、住んでも良いと思われる程度の生活の質を提供できている都市はほとんどありません。これが、私が毎日仕事を続ける理由です。私の夢は、ちゃんとした生活を送るのに必要なインフラをまかなうのに十分な利益をあげることです。

このような、収益をインフラに使うという馬鹿げた考えを持っているので、もしZOHOが公開企業になったらその瞬間に私は追い出されるでしょう。ですから、私はベンチャーキャピタルの資本を受け入れたり、株式公開を目指したりしないのです。幸い、私達は十分な利益をあげており、成長するにしたがって、段々この計画も馬鹿げたものではなくなってきています。

しかし、この現実は私にとってのものではありません。私自身は快適に暮らせています。本当の英雄はチェンナイにいる私達の社員達です。全員がこのような条件のもとで通勤しています。私は明日そこに行く予定です。チェンナイでは、このような風景を文字通りどこでも見ることができるのです。私達の社員は、このような環境の中でコードを書き、顧客をサポートし、お互いに教え合い、学び合っているのです。

私達の社員がこうした環境の中から製品を生み出していることは、人間の精神の力強さをよく表しています。私は、まさにこのような環境の中で育ってきましたが、今こうやって仕事ができていることは奇跡としか言いようがないと今も感じています。

私達の社員は、この写真に移っている人達と同じです。勤勉に働いていますが、壊れたシステムのもとで生きていかざるを得ません。インドの政府は、ビジョンと想像力に著しく欠けていることで有名です。例えば、このあなたは写真を見て、地方の自治体がこうした都市のインフラに責任があると考えるかもしれません。しかし、明らか過ぎることかもしれませんが、答えはノーです。

もちろん、世界中のどこのシステムもこのように機能しています。インドでは、道路に対する財務的責任は、7,000万人もの人々を管理する州政府と、中央政府に分かれています。写真の中に鉄道が映っていますが、鉄道はすべて(チェンナイの地方路線も含めて)中央政府によって運営されています。地方の自治体には力も財源も無く、何か仕事をしようとする時、嘆願を受け付けて州政府や中央政府に回すためだけに存在しているのです。

私達の国では、ありとあらゆるものに対して省庁や政府があります。避妊具や香辛料、熱帯雨林、鉄道、漁業、化学肥料、IT、画像衛星などなど。逆に、道路や衛生、飲み水などのような基本的なものは例外です。明らか過ぎることかもしれませんが。

ロナルド・レーガンは「政府は私達の問題にとっての解決策ではなく、政府自体が問題なのだ」と述べました。この言葉は、驚くほど明確にインドに当てはまります。これが私がビジネスをやっている理由です。

追伸
上記のような写真をたくさん見たい場合、Hindu紙のサイトのスライドショーを見てみてください。



なお、このブログは、英語版の Zoho Blogs を翻訳・修正したものです。 

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