【Zohoってどんな会社?-第1回-】 なぜZohoは外部資本を入れないのか?

先日マイコミジャーナルでZohoの採用に関する記事がありました。
この記事に関連して、Zohoって一体どんな会社なのか?どのような方針で会社を運営しているのか?
といった点についてシリーズでお伝えしていきたいと思います。今回は資本関係についてです。
実はZoho(正式にはZOHO Corporation)は、創業から今まで、
ベンチャーキャピタルからの投資などの外部資本を入れずに会社を運営してきました。
その理由は、CEOがベンチャーキャピタリストに個人的な恨みを持っているとかそういったことではありません
ある考え方のもとに、こうした方針をとっているのです。
その方針についてCEOのSridhar Vembuが書いた記事をぜひ読んでみてください!

Zohoは、外部の資本を入れたことがありません。
初めから自力で経営してきました。
こう聞くと、驚くIT業界の人も多いようです。
実際、週に3回くらい、ベンチャーキャピタリストや非公開企業への投資会社から電話がきます。
その度にZohoのやり方について説明してきましたが、段々飽きてきました
そこで今回、Zohoの経営ポリシーに関するブログ記事を書くことにしました。
これで説明の手間が多少省けたらいいなあ、なんて
まず、ベンチャーキャピタルに宗教的な問題などはありません。
ベンチャーキャピタリストの知り合いはたくさんいますし、彼らの活動を尊敬しています。
ただ、その優先順位やモチベーションの源が、ビジネスを創り出し運営していく我々とは、方向性が異なると思うのです。
では、その基本的な違いは何でしょうか。
究極的には「出口」の問題につきます。
私は、企業の設立者として、出口や流動資産にはまったく興味がありません。
私がビジネスをやっているのは、単純にビジネスをやりたいから。ビジネスから逃げたいからではありません。
アメリカの著名な投資家:ウォーレン・バフェット氏も
「私たちが好ましいと思っている株式保有期間は、「永遠」です」(注)
と述べています。
ここで、哲学的な問題が出てきます。
そもそもビジネスの目的とは、いったい何なのでしょうか。
マクロ経済学者のミルトン・フリードマン教授は、「企業の社会的責任は収益を上げること」と明確に主張していました。
他人のお金を預かって投資している投資家の視点からは、フリードマン教授の主張は100%正しいと思います。
収益の最大化は、投資家の戒律のようなものです。
しかしフリードマン教授の主張は、主に株式が幅広く株主に所有されている公開企業についての話です。
より広い資本主義的、自由主義的な観点から言うと、フリードマン教授や政府が、
リスクを負って自分自身のお金を投資しているすべての投資家の目的やモチベーションを説明できるわけではないのです。
確かに、収益の最大化は1つの目的かもしれません。
しかし、投資家一人一人が目指すべき目標など、一体誰に分かるでしょうか?
ミーゼスやハイエクのような本物の自由主義者は、起業家はもちろん、
すべての人の目標は、他人のビジネスではなく自分自身のビジネスであると考えていました。
さて、哲学はこのへんで十分でしょう
現実問題に戻ると、この話はどういう意味を持つのでしょうか。
Zohoでは、興味深い「社会的実験」をたくさん行っています。
(「社会的実験」という用語はZapposのトニー・シェイ氏の言葉をお借りしました)
その中でも特に教育の領域に力を入れています。
この実験のために私たちが存在している、そう言える部分も多々あります。
私たちのビジネスは、収益への旅であると同時に、発見への航海でもあるのです。
私達は自立できると信じ、確固とした内部的な規律を持って実験に取り組んでいます。
これらの実験が私達のビジネス全般に、また、長期的な展望においても役に立つと信じています。
しかしながら、本当に結果は出るのか、結果が出るとしたら一体いつ出るのか。
それは私達にも分かりませんし、他の誰にもわかりません。
しかし、投資家にとってはこれらの情報が非常に重要なのです。
私達がまいた種は、私たち自身ではなく、ほかの誰かのための果実となるかもしれません。
そんなときにはその果実を眺めて、世の中の役に立てて良かったと、嬉しく思うだけです
最後に、ビジネスにおける禅的な矛盾について一言。
収益にフォーカスしすぎることは収益を破壊します。
取締役会でぜひ言ってみてください
「私たちが好ましいと思っている株式保有期間は、「永遠」です」
(原文「Our favorite holding period is forever.」)の翻訳は下記を参照しました。

元の記事はこちら

いかがでしたでしょうか?
文中にあった「社会的実験」の詳細に関しては、下記をご参照ください。
Zohoの採用 – 正式な証明書 vs 経験ベースの教育
今後もZohoってどんな会社?という疑問にお応えすべく、続きを書いていきたいと思います。
気になる点や取り上げてほしいトピック等ありましたらコメントやTwitter
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