Zoho 事例 三井倉庫 Work on Zoho Creator

2009年10月に創立100周年を迎えた三井倉庫株式会社は、日本を代表する物流企業です。「最適物流創造企業」として積極的な事業活動を続け、陸・海・空の一貫した物流サービス体制を構築しています。
「丸に井桁三文字」 を掲げる三井倉庫に Zoho Creator を導入いただいた事は、ゾーホージャパンにとって非常に嬉しいニュースでした。
あまりの嬉しさに、Zohoインド開発センターより Zoho Creator の開発総責任者であるハイザー・ニザムを招き寄せ、どのように Zoho Creator をご利用いただいているのか伺うことにしました。ハイザーと共に、今回のシステム開発を担当された、同社の経営管理部門 LIT推進部(LIT:ロジスティク・インフォメーション・テクノロジーの略)を訪問しました。

導入の目的と経緯
『いつでもどこでも利用可能なコミュニケーション環境』の構築

LIT推進部では、次の100年を見すえた取り組みの一環として 「いつでもどこでも利用可能なコミュニケーション環境」 の構築を命題に、スマートフォンの全社導入を決定。スマートフォンの導入にあわせ、社内社外を問わずにインターネットからアクセスできる情報共有の仕組みを構築することになりました。
既存グループウェアのリプレースに向けて動き出したLIT推進部は、いくつかのソリューションを検討。メール、カレンダー、ポータルサイト は Google Apps を導入しました。ただ、掲示板やワークフローのリプレースには、さすがに Google Apps でも作り込みが必要となり、より効率的なソリューションが求められていました。そこで、同社の Google Apps 導入を担当していたベイテックシステムズ社に相談したところ、「Zoho Creator なら簡単に作れるかもしれませんよ」との返事。Google Apps との親和性も高いZohoサービスを紹介されました。
Zoho Creator はドラッグ&ドロップで簡単にデータベースを作成できるクラウドサービスです。シンプルなフォームだけでなく、ワークフローのような複雑なロジックも独自のスクリプト(Deluge:デリュージ)を利用して様々な処理を実装できます。既存グループウェア上で作りこまれた業務アプリを代替するにはまさにうってつけのソリューションでした。
※Delugeスクリプトとは、Notesスクリプトのような、Zoho Creator 独自の簡易なスクリプト(プログラム)言語です。

「Zoho Creator も、Zoho自体も当時は名前すら聞いたこともありませんでした」と、当時を振り返るLIT推進部の中村崇也様。Zoho Creator 上にデータベースやビューを作成し、Delugeスクリプトを駆使したアプリをなんと実質的に一人で作成されました。「既存グループウェアの機能を完全に再現できる事が絶対条件でした」と言うLIT推進部の中村崇也様 にその詳しい内容を伺いました。

三井倉庫様のポータルは「Google Apps」 の「Google Sites」で作成されており、経営者からのメッセージ、対外発表文書、各部門からのお知らせといったコンテンツが表示されています。
そして、そのサブポータルとして Zoho Creator で作成したワークフローや掲示板といった業務アプリが提供されています。 

<ワークフロー(稟議・交通費精算)アプリや掲示板アプリが利用出来るサブポータル画面>

ワークフロー系アプリ

サブポータルから利用出来る稟議ワークフロー系のアプリ内では、主に以下のような機能を実装しています。
(1)定型項目:起案者、起案日、件名、項目、金額、ファイル添付といった定型的な項目
(2)計算項目:自動計算、合計費用など、入力内容に応じてロジックが働く項目
(3)動的項目:承認の経路やステータスなど、ワークフローの条件に応じて変化する項目

< 交通費申請アプリ 申請一覧画面>

(1)定型項目
ユーザーがデータを入力するフォームは Zoho Creator のフォーム機能で作成されています。
Zoho Creator では、テキストや数値、プルダウン項目などをドラッグ&ドロップで簡単に作成することができます。シンプルなフォームならプログラムの知識がなくても簡単に作れます。

(2)計算項目
(1)で作成した項目にDelugeスクリプトで計算ロジックを記述することで実装できます。例えば、交通費、出張経費、日当などの項目を入力し、総額を自動計算することができます。

(3)動的項目
動的項目は圧巻です。申請を行うルートをプルダウンから選択すると、予め設定されている承認者がルートに設定されます。Delugeスクリプトを利用しており、申請者の所属部署に応じて選択できるルートが自動的に表示されるようになっています。また、稟議が申請されると、ステータスが起案中になり、承認者が差し戻すこともできます。全員が承認すると稟議完了になります。ワークフロー専用ソフトであれば標準機能で実装されているかもしれませんが、中村様はこれらの機能をたった1人で、1週間程で作成しました。

 

掲示板系アプリ

掲示板アプリのMITSUI Boardでは、既存グループウェアから移行しても違和感がないように、様々なビュー(作成日別ビュー、カテゴリ別ビュー、作成者別ビューなど)が用意されています。
部署別フィルター(例えば営業三課のみ)による一覧表示や、閲覧者の閲覧履歴や、掲示板への投稿権限もコントロールされています。 さらにこの掲示板を応用し、営業統括部門 では業務週報の代わりとしても活用しているとの事。

<MITSUI Boardの編集モード画面:部署ごと、用途ごとに多彩なビューが用意されています>

<掲示板や通関実績の管理アプリなど様々な業務に Zoho Creator が利用されています>

 

さらに、掲示板作成の際には、回覧グループやユーザーを指定することができ、回覧済、未回覧のユーザーを確認することができます。これはもう匠の技と言ってもいいでしょう。 投稿と同時にメールも送信されるので、確実に情報を伝達することができます。
「以前の掲示板ではこのような機能を実現していたので、そのまま Zoho Creator に実装しました。ちなみに掲示板の内容を編集する場合は、編集チェックボックスをオンチェックにしないと編集できないように(チェックアウト機能)もすこし細工して実装しています」(中村様)

 

 

 


中村様が Zoho Creator の習得にかかった時間をお聞きしたところ、機能を理解するのにおよそ1カ月、アプリ作成やDelugeスクリプトの基本的な理解に1カ月、各アプリは1週間ほどで作成したとのこと。  
取材に同席した Zoho Creator 開発マネージャーのハイザーが、「Delugeスクリプトでプログラムを書くというのは初めてだったと思いますがいかがでしたか?難しかったですか?」と中村様に伺ったところ、「いや実は私は初めてプログラムを書いたんです。いままでプログラムを書いたことはなかったんです。(CもJavaもわかりません。)最初はif文の意味さえ分かりませんでした」(中村様)
「Excellent!(すばらしいですね!)」(ハイザー)
「(Zoho Creator 自体の)機能理解に1カ月、いろいろとテクニックを身につけるのに1カ月ぐらいかかったと思います。(その後は)各部署の掲示板を1つ作成したり、ワークフローアプリを1つ作成するのには1週間程度でした。でもすごい分かりやすかったですよ」(中村様)

たしかにDeluge スクリプトは簡易なスクリプト言語で、ある程度のプログラム作成経験があれば誰でも簡単にアプリを作成することはできます。しかし、中村様はまったくの素人から始められたとのこと。これには開発責任者のハイザーも驚きを隠せませんでした。 

<ワークフローアプリのスクリプト編集画面:2,500行にも及ぶスクリプトを利用>

<その他、中村様が作成された数々の Zoho Creator アプリ>

アプリ名

タイプ

フォーム数

ビュー数

レコード数

1

交通費精算、残業申請

ワークフローアプリ

15

120

約300

2

MITSUI Board

掲示板アプリ

10

80

約4,500

3

業務掲示板(※)

掲示板アプリ

10

23

約700

4

通関実績管理(※)

DB型アプリ

3

2

約100

5

未収金管理アプリ(※)

DB型アプリ

2

3

約100

※関係会社向けに作成されたアプリ

最後に、今後のZoho Creator 期待する事を中村様にお伺いしたところ、
「入力フォームと表示フォームが同じUIになると良いですね。現在は(ユーザーがデータを入力する)入力フォームは2列の構成ですが、3列、4列と自由に入力フォームを設計出来ればより使い勝手がよくなると思います。」とのこと。こちらは開発マネージャーのハイザーがしっかりと今後の開発に活かしていきます。

また、仮に Zoho Creator に替わり得るサービスやソフトウェアがあるとすれば何がありますか?と質問すると、
「ユーザーが自由にDBを作れて、そこで自由にアプリを組み立てるとすると、、Zoho Creator 以外では、Notes、サイボウズやMS Accessぐらいしか思いつかないですね。」(中村様)

クラウドでは他に代替するサービスは見当たらないという中村様のコメントに、開発責任者のハイザーも満面の笑みを浮かべながら、今後の開発ロードマップや入力フォームの改善計画などをお伝えし、取材を終了しました。

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