【Zohoってどんな会社?- 第3回 -】 Zohoの採用 – ZOHO University(ゾーホー・ユニバーシティ)という取り組み –

今回から複数の回に分けて、ZOHOがとても重要視している採用について説明していきたいと思います。
まず、当社で最も特徴的な取り組みの1つに挙げられることの多い、「ZOHO University(ゾーホー・ユニバーシティ)」について説明していきます。ZOHO Universityについては、これまでにもブログ記事で何度かとりあげて来ましたし、マイコミジャーナルでも紹介されていますのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単に概要について説明しておきましょう。
■ZOHO Universityとは
ZOHO University(ゾーホー・ユニバーシティ)とは、Zohoサービスを運営するZOHO Corporationの社内大学です(旧称:AdventNet University)。場所は、当社の開発センターがあるチェンナイです(インドの南東の都市です)。
ZOHO Universityでは、高校卒業後の学生を選抜して、約1年半の間教育します。教育内容は主にITと英語です。ITについては、プログラミング、データベース、ネットワークなどの専門知識の授業を行なっています。また論理的思考力を養うのに役立つ数学の授業も行っています。「グローバル企業Zohoの学歴やスキルにこだわらない人材発掘」という記事でも紹介されていますが、「2年弱で素人がIT産業で通用する人材に」なるカリキュラムが組まれています。
英語についてですが、「あれ、公用語のはずでは?」と思われた方もいるかもしれませんね その通りで、高等教育を受けている人の場合、英語は流暢に使えます。しかし、ZOHO Universityの学生のほとんどは、そのような教育を受けていません。このため、英語教育が必要なのです。学生が最初に苦労するのはITよりも英語だったりします。
以上が概要ですが、当社がなぜこのような取り組みを始めたのか説明していきたいと思います。
■ZOHO Universityの哲学
根底にあったのは、次のような疑問です。
大学での教育は本当に必要なのだろうか?
この疑問は、次のような経験から生まれてきました。
当社のCEOであるSridhar Vembu(シュリダー・ベンブ)は、アメリカの大学で博士号まで取っています。しかし、彼は、大学での知識は仕事にはほとんど役に立たないと感じていました。大学で学べるのは形式ばった理論がほとんどで、実際の仕事に必要な知識は仕事を通じてやりながら学ぶことの方が多いと考えていました。
一方で、会社が成長を続けるにつれ、採用がボトルネックになってきました。インドでは有名大学の学生は有名な会社を好む傾向が強いです(このあたりは日本も一緒かもしれませんね)。このため、ベンチャーで知名度に乏しかった当社に入ってくるのは、いわゆる二流、三流と言われるような大学の学生ばかりでした。しかし、実際の仕事でのパフォーマンスをみてみると、いくら学校で優秀な成績をとっていても、仕事で良いパフォーマンスを出せるとは限らないことが分かってきました。
こうした中で
  • 大学での教育は役に立たないのではないだろうか?
  • 4年間も無駄にするよりは、若いうちから実質的に役に立つことを学んだ方が良いのではないだろうか?
  • そのような内容を自分達で教育した方が実効的な教育ができるのではないだろうか?

という考えが出てきました。こうして、ZOHO Universityの構想が生まれてきたのです 

■ZOHO Universityの仕組み
さて、実際の仕組みはどうなっているのか説明してきましょう。
まず、募集についてですが、主にチェンナイ周辺の学校に募集をかけます。開校当初はこちらから学校を回って応募者を募っていたのですが、最近は自然に応募者が集まってくるようになっています。また、より遠くの地域からも応募者が集まるようになっています。
候補者の選抜は、簡単な筆記の適性試験の後、面接を行います。この面接が重要です。この時に特に見るのは、学ぶ姿勢や高いモチベーションを持っているかどうかです。入学すると、前述したようなカリキュラムで授業が進んでいきます。学生の間でも、一定の金額の給与が支払われます。また、他の従業員と同じように無料で食事を食べられます。こうして学習に専念できるようにしています。
卒業すると、正式に採用される機会が与えられます。この大学を卒業したからと言って、ZOHOに入社する義務はありません。ただ、ほとんどの卒業生が入社を希望し、実際に働いています。チームに配属された後は、大学を卒業してきた同僚と同じように働きますが、学歴によって給与や待遇には差がつけられることはありません。完全にパフォーマンスに則って待遇が決まっており、大学を卒業したメンバーより良い待遇を得ている卒業生もいます。
■ZOHO Universityの学生の選抜ポリシー
重要なのは、応募者を学校のランクで差別しないことです。出身校に関わらず、能力があると見込まれた学生は誰でも入学できます。実際の応募者は、裕福な家庭ではなく、大学に行けないような経済的に厳しい家庭の子供が多いです。
これはZOHO Universityの成り立ちに関わってきます。元々新しい試みだったため、多くの人に受け入れられるかどうかは不透明でした。そうした中で少しでもうまくいく方向性を考えると、裕福な家庭より、経済的に厳しい家庭から応募者を募る方が確実性が高かったのです。
これはなぜでしょうか? 裕福な家庭の場合、わざわざZOHO Universityに入らなくても自分で大学に進学できます。そういった家庭を説得するのは大変です。そうした層に比べて、経済的に厳しい家庭では、ZOHO Universityが無ければ、学ぶチャンスは非常に少なく、卒業後すぐに働かなくてはなりません。しかも、高等教育を受けていないので、就ける仕事は限られています。こうした家庭の子供は、例え知名度が無い会社であろうと、学ぶ機会が得られるのであれば積極的に応募してくる可能性が高いと考えていました。
同時に、ZOHO Universityの設立
に携わっていたメンバーは、こうした層にも、潜在的に優秀な能力を持った人材がいるはずであり、学ぶチャンスを提供できればその能力を十分に活かせるのではないかと考えていました。
そして、今、その考えは正しいことが証明されつつあります
長くなってきましたので、今回の記事はこのあたりで切り上げます。次回の記事でもZOHO Universityについてもう少し取り上げてみたいと思います。それではまた!

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