16日、Zoho Creator サービスの更新を行いました。新機能によって、Zoho Creator アプリケーションを Google App Engine にデプロイすることが可能になりました。
Zoho Creator は、Zohoサービスの中でも、たくさんの熱烈なファンを有する、人気のあるサービスの1つです。
Zoho Creator で作成されたアプリケーションは、最近ではどんどん増えていて、現在のところ、130,000 以上のアプリケーションが作成されています。
この発展は、Zoho Creator サービスの能力と柔軟性、ユニーク性によるところだと言えます。
本日、Zoho Creator は、Zoho Creator で作成されたアプリケーションのデプロイオプションの追加という、新しい機能によって、さらにもう一歩発展します。
以前、Google App Engine のリリース後に、異なる層の抽象化を可能にするインフラを複数のベンダーが提供し始めたことにより、クラウドのインフラサービス市場が面白くなってきたというコメントをしました。
今回は、さらに以下のように記したいと思います。
…原則としては、 Zoho Creator を、Amazon EC2や Google App Engine の上の階層に位置づけることは可能である。
これが、基本的には、今回の新機能によって実現したことです。Zoho Creator を Google App Engine の上の階層に位置付けたのです。
App Engine へのデプロイメント
Zoho Creator 内のアプリケーションを編集モードで開いた際に、画面の上部に「Deploy in App Engine(App Engine内へのデプロイ)」というメニューがあります。
このオプションによって、Zoho Creator アプリケーションの Python コードを生成し、ダウンロードできます。このコードによって、Google App Engineへデプロイすることが可能です。
(App Engine では、Python の配置のみサポートしています)
下記のビデオ(英語)では、このプロセスの詳細をご紹介しています。
現在の配置プロセスは、現段階では少々手の込んだものになります。今後、よりシームレスなプロセスにする予定です。
アプリケーションがApp Engine上に配置されると、アプリケーション自体とそのデータは、Google App Engineの中に置かれます。
Zoho Creator アプリケーションのApp Engine上への配置プロセスには、Python の知識は必要ありません。
それどころか、ZohoでもGoogle App Engineでも、アプリケーションの作成や配置のために、コードを書くという必要はまったくありません。
これにより、Zoho CreatorをGoogle App Engine用のIDEのように利用することができます。
Python コード生成というサービスの柔軟性は、Zoho Creator がデザインされた方法に由来しています。
正確には、それは、Zoho Creator と Deluge がデータベース内で形作る方法です。
この方法によって、あらゆる種類のコードを生成することが容易になります。
現在は、Python のみですが、今後、必要であればその他の言語にも拡張していきたいと思っています。
制限事項
現在のバージョンでは、以下の制限があります。これらの機能を含むアプリケーションは、現在のところ、App Engineに配置できません。
- ファイルアップロードフィールドとメモフィールド
- ビューに基づく基準
- 演算子によるグループ
- HTMLビュー、サマリビュー、カレンダービュー
- Zoho Creatorでサポートするテーマ
- Deluge スクリプトのサポート制限 (メール通知のみサポートしています)
例
Zoho Creator で作成され、Zoho と App Engine の両方にデプロイされたアプリケーションの例(英語版)をいくつかご紹介します。
●Contact Organizer(連絡先管理アプリケーション):
●Issue Manager(イシュー管理アプリケーション):
先月の CloudSQL のリリース に伴い、データは自由になり、データをコントロールすることが可能になりました。
このリリースによって、アプリケーションも自由になり、配置の選択肢が増えたのです。新しい「オープン」モデルへようこそ!
■Zoho Creator サービスページ: http://creator.zoho.com/
なお、このブログは、本社(AdventNet Inc.)のZohoブログを翻訳・加筆したものです。
元の記事(2008年12月16日投稿)はこちら (翻訳:清水)
これは、つまり、Gooleの画面からZohoCreatorをつかえるということですか?
Googleの提供するインフラ(仮想サーバー環境)で、
Zoho Creator で作成したアプリケーションを利用・管理できる、ということになります。