Zoho Connectの内部ネットワークと外部ネットワークはどちらを選ぶべきなのか?
悩ましい問題
Zoho Connectにサインアップした際に、この、内部ネットワークか外部ネットワークを選ぶ画面で悩んでしまった方も多いと思います。
この内部ネットワークと外部ネットワークは、作成後は変更できないため、重要な問題です。
「内部ネットワーク」も「外部ネットワーク」もあまり聞きなれない言葉で、この画面の説明だけでは色々な疑問が出てきてしまうと思います。
そこで、この記事では「内部ネットワーク」と「外部ネットワーク」についての解説と、あなたがどちらのネットワークを選択すればよいかについて解説していきます。
本題に入る前に
この記事はZoho Connectの運用を開始する際の選び方について解説しています。
導入の前にZoho Connectを試しに使ってみるという場合には、「外部ネットワーク」で作成してください。
内部ネットワークと外部ネットワークの違いについて
例の画面の説明文に書いてある内部ネットワークと外部ネットワークの違いは、
・内部ネットワークは1つのアカウントにつき1つだけしか所属できない
・内部ネットワークは組織内の人と、外部ネットワークは組織外の人と使う
の2つです。
実際のところ、内部ネットワークと外部ネットワークの違いはこの2点に集約されるのですが、より詳しく解説していきます。
内部ネットワークは1つのアカウントにつき1つしか所属できない
まずは、「内部ネットワークは1つのアカウントにつき1つしか所属できない」について解説します。
なぜ内部ネットワークは1つしか作成できないのか、この理由は「組織(Zoho Organization)」というものにあります。
「組織」とは、Zohoサービス全体で利用される名簿のようなもので、サービスの利便性向上のために使われています。
例えば、チャットサービスであるZoho Cliqでは、同じ組織に所属しているユーザーは自動的に連絡先に追加されていたり、オンラインドキュメントサービスであるZoho Docsでは組織内のユーザーのみに公開したりというようなことができるようになります。
「組織」はその性質上、1つのアカウントでは1つしか所属できないようになっています。
内部ネットワークは「組織」と結びついており、内部ネットワークを作成し招待したユーザーは自動的に組織に追加されます。
そのため、内部ネットワークは1つしか作成できないようになっています。
また、「組織」は便利な一方で管理がやや複雑になってしまう側面もあります。
Zoho Connectで作成したネットワークだけでなく「組織」も作成されているため、管理者権限を移行したりユーザーやデータを完全に削除したりという場合にはZoho Connectと「組織」の2つの設定画面から操作する必要があります。
内部ネットワークは組織内の人と、外部ネットワークは組織外の人と使う
では次に、「内部ネットワークは組織内の人と、外部ネットワークは組織外の人と使う」について解説していきます。
内部ネットワークと外部ネットワークでは、どちらも主な機能は使えますが、一部の機能に違いがあります。
大きな違いとして、
・様々な機器やアカウントの認証情報を一元管理する機能(内部ネットワークのみ利用可能)
・チャット(Zoho Cliq)の連絡先の同期(外部ネットワークの場合追加で操作が必要)
があります。
・様々な機器やアカウントの認証情報を一元管理する機能
Active Directoryとの同期やシングルサインオンは、内部ネットワークでのみ利用可能です。
また、こちらのFAQも参考にしてください。
・チャットの連絡先の同期
内部ネットワークでは「組織」と連絡先が同期されているため、最初から連絡先が追加されています。
しかし外部ネットワークの場合、他のネットワークやZohoサービスの画面からチャットをするためにはZoho Cliqにアクセスし、そこから招待を出して連絡先に追加する必要があります。
詳しい手順はこちらのヘルプをご確認ください。
料金体系の違い
また、見落とせない違いが料金体系の違いです。
内部ネットワークの場合はユーザー1人当たり○○円という形で料金が計算されます。
一方外部ネットワークは、外部ネットワーク1つにつき○○円という形で料金が計算され、何人で使おうとも料金は変わりません。
詳しくはこちらの料金ページをご確認ください。
内部ネットワークと外部ネットワークのどちらを選ぶべきか
選び方の基準としては、
・使える機能や仕様の違いで選ぶ
・料金体系の違いで選ぶ
の2つが考えられます。
使える機能や仕様の違いで選ぶ場合、
・様々な機器やアカウントの認証情報を一元管理する機能が使いたい
・他のZohoサービスと自動的に同期されているほうが良い
・組織外の人とのやりとりに使う予定は特にない(主に組織内で使う)
などの場合は内部ネットワークをおすすめします。
・組織外の人とのやりとりが主
・とりあえず使ってみたい、色々考えるのが面倒くさい
・他のZohoサービスとの同期にあまり魅力を感じない
などの場合は、外部ネットワークをおすすめします。
内部ネットワークと外部ネットワークの間に機能面ではそこまで違いがないと感じる場合は、料金体系の違いからどちらの方がお得になるか計算し、お得になる方を利用することもできます。
また、他のZohoサービスも併せて使いたいという方はZoho WorkplaceやZoho Oneといった、複数のサービスをお得に利用できるパッケージもあります。
Zohoサービスはすべて無料で試すことができるため、気になるサービスがあれば、ぜひお試しください。
概要スライドショー
この記事の内容についてまとめたスライドショーです。
これは、次世代の高性能プレゼンテーションツール – Zoho Showで作成されました。
Zoho Showを使えば、WEBブラウザからスライドを作成し、組織内や全世界に向けて公開したり他のWEBページに埋め込んだりできます。
ぜひ、ご利用ください。
サービス品質向上のため、Zoho Connectではお客様アンケートを実施しております。
お客様の声をお聞かせください。
https://survey.zohopublic.com/zs/R2CNao