Zoho Creator の最新の更新では、Deluge 言語に「関数」をサポートして、機能充実を図りました。
さて、スクリプト用語での「関数」とは何でしょうか。
簡単に言うと、「関数とは、複数の命令文をグループ化して名前をつけた一組であり、スクリプト内のどこからでも呼び出したり、再利用したりできます。」
関数の使用法は、次の3つに分類されます。
1) 作成したユーティリティの再利用
2) (同一ユーザによって作成された)アプリケーション間のブリッジ機能
3) ビューへのカスタムアクションの組み込み
これらの関数の使用法を、簡単にご紹介いたします。
1)作成したユーティリティの再利用 :
「関数」によって、アプリケーション内や(同一ユーザの)アプリケーション間での、Delugeスクリプトでのコードの再利用性が高まります。
また、コードがモジュール化し、理解しやすくなります。
あるスクリプトの機能をアプリケーションの別の部分で繰り返したいときに、個々の関数として定義しておくことで再利用が可能です。
Delugeにて提供されている組み込み関数のヘルプを利用すれば、この「関数」サポートによって、非常にたくさんのユーティリティ関数を自身で作成する事ができます。
<例>
bool isLeapYear(int year) |
2)(同一ユーザによって作成された)アプリケーション間のブリッジ機能 :
一般的なユーティリティを関数として定義するだけでなく、関数内からアプリケーションのデータを操作することも可能です。
今までは、ひとつのアプリケーション内のデータを、別のアプリケーション内のスクリプトから操作することはできませんでしたが、これが関数サポートによって可能になりました。
このような視点においては、アプリケーションをデータをもつオブジェクトとしてみなすことができます。
すなわち、オブジェクト指向の世界におけるメンバ関数に相当する、データに対する操作をするための関数として定義することができます。
アプリケーションは関数を利用することで、お互いにコミュニケーションをとることができます。
3)ビューへのカスタムアクションの組み込み :
「関数」には、さまざまなGUIアクションへの統合の可能性があります。これにより、Zoho Creator におけるスクリプトの組み込み機能が次のレベルへ進みました。
「関数」によって、作成されたアプリケーションはさらに一層強力で活き活きとします。
まず第一歩として、「カスタムアクション」のという名前でビューに組み込まれます。
ビューにて、ユーザは選択したレコードに対して、固有の関数を起動させることが可能になります。
<アクセスモードのビューにおけるカスタムアクション>