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※当内容は、2015/2/5に開催されたイベント、Zoholics JAPAN!において、ZohoコーポレーションのCEO、シュリダー・ベンブが講演したプレゼンテーションを元に、加筆・編纂したものです。

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中には、ガソリンスタンドが大好きで、ガソリンスタンドの外観、性能に陶酔する人もいるかもしれません。でも、それはとても稀なことです。

車の中には人が乗っていて、それぞれに好みがあります。やりたいことや見たいもの、会いたい人がいるから車に乗って出かけます。

車に乗っていられる時間が限られているからには、本当の目的地を無視して走り続ける暇はありません。

冒頭で引用したティム・オライリーの言葉は、ZohoコーポレーションのCEO、シュリダー・ベンブが今月の来日講演(Zoholics JAPAN!)で話したプレゼンテーションの中に含まれます。

来日中、シュリダーは一人一人が「仕事に情熱を持てること」「本来の自分でいられること」、Zohoがそういう会社として存在できることが自分の夢だと語りました。

<プロフェッショナル VS クラフトマン>

「”プロフェッショナル(専門家)”という言葉の意味が悪い訳では、もちろんありません。ただ、自分にとっては何か冷たい響きがあって、あまり使いたくないと決めました。代わりに、”クラフトマン(職人)”という言葉を選びました。」(シュリダー)

社会に出れば、その人が持っている「知識」や「技術」のみがフォーカスされる事は少なくありません。周囲から求められるのは期待通りのアウトプットで、各個人が「どう感じているか」はあまり問題ではないでしょう。

「良いから、言われた通りにやりなさい。それがプロなんだから。」

このような表現は少し厳しすぎますが、そもそものマインドセットがこれに近い状態にあり、結果として言外にこういうニュアンスが含まれることは、仕事の場面では多々あります。

もちろん、「きちんと結果を出す」ことが重要でない訳はありません。しかし、こういう事ばかりが積み重なり、自分に対して機械のような虚しさを感じる人がいれば、やはり問題でしょう。

  • Work with Joy:喜びのある仕事
  • Work without Suffering:苦痛を伴わない仕事

朝、目が覚めて「よし、また続きをやろう」と思えたり、情熱を原動力にして「もっと良いものにしたい」と思えたり、そういう仕事をしている人たちを仮に”クラフトマン”と呼んで、そういう人をもっと増やしたいというのが、Zohoの信念です。

※もともとの”プロフェッショナル”や”クラフトマン”という言葉の意味が悪い訳でも、良い訳でもありません。あくまでも「シュリダーの辞書」の中だけでの話です。

<”ものづくり”による”Zohoづくり”>

歴史の流れの中で、産業化は避けられません。日本を代表する美しい伝統工芸、西陣織の生産にも、明治時代に大きな変革が起きました。フランス製の力織機が導入され、機織りの自動化が進み、生産性が大きく向上したのです。

反面、日本の織物の美しさ、精巧さが今でも世界中で高く評価されるのは、やはり一部では連綿と受け継がれる職人の精神が宿っているからです。このような、職人の手による高度な製造を”ものづくり”という大和言葉を用いて表現します。

シュリダーは、この”ものづくり”の精神に、今後のあるべきZohoサービスの姿を見出しました。ものづくりのごとく、Zohoサービスを展開してゆくことを”Zohoづくり”と表現しています。

「私は”Software. It’s our craft.(ソフトウェアは、我々のクラフトだ。)”というストーガンを掲げました。これは、もともと日本の精神から着想を得たものです。産業革命後、西洋優位の認識のもとにこのような考え方は否定されてきましたが、今はもう一度昔の精神に立ち返る時だと思います。」(シュリダー)

<新しい働き方、Zoho Wayとは>

「”改善”と言うと、数値的な側面ばかりが目立ちます。売上げ、時間、顧客数…。しかし、有名な物理学者のアインシュタインも言っているように、数値で測れるものだけが重要な訳ではありません。また、数値で測れないからといって無価値だと決めつけることもできません。」(シュリダー)

“改善”よりも”洗練”という言葉を重視したいと、シュリダーは語ります。何かを洗練させてゆく時、そこには計測不可能な美的プロセスが含まれます。

例えば、売上げや工数だけでなく、顧客に対して本当に向き合った時に「サービスレベルに感動した」「この人なら購入後もちゃんと相談できると感じた」といったフィードバックをもらった事はないでしょうか。

また、一流のホテルに泊まった事がある人は、ホテルマンの気遣いに対して「100点以上の何か」を感じたかもしれません。

気遣いや誠意というものは数値では測れません。しかし、人である以上、このような繋がりはやはり必要なのです。

お客様、同僚、パートナー…このような人との関わりを促進し、真に人間らしい繋がりを実現できるよう、Zohoではビジネスアプリだけでなく、チャットや掲示板、グループウェアなど、25種類以上の幅、そして深さを持ったサービス群を提供しています。

そして何より、自分たちが”クラフトマン”としての活動を実現することによって、”Zoho Way”を外部にも広めてゆきたいのです。

 

<Zoholics JAPAN!2015でのシュリダーのプレゼン資料>

 

【関連情報】

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