Zoho ConnectサイボウズLive完全移行ツールの紹介&プロダクトマネージャーになんでも聞いてみよう!
Zoholics Japan 2018 午後の部トラック2では、当日リリースしたばかりの「Zoho Connect サイボウズLiveデータ移行ツール」のお披露目、そして、Zoho ConnectのプロダクトマネージャーであるHemanth(へマント)への質問コーナーを開催しました。
参加者は、サイボウズLiveの移行先を検討中の方やZoho Connectの利用者が多い中、CRMユーザーでこの日初めてConnectを知ったという方も。どちらのセッションでもたくさんの質問が寄せられ、サービスに関する関心の高さが伺えました。以下に概要をレポートします。
待望のサイボウズLiveデータ移行機能!その全貌が明らかに
プレスリリースでの事前告知の通り、2019年4月にサービスが終了する「サイボウズLive」のデータをZoho Connectに一括インポートできる機能を、イベント当日の10月24日に提供開始しました。
200万人を超える「サイボウズLive」難民に対して無料の代替ツールを提供するという社会的意義を見出しての異例の開発でした(「Zoho Connect」は15グループまで利用無料、ユーザー数無制限)。
●Zoho ConnectサイボウズLive移行ツール専用サイト:https://www.zoho.com/jp/connect/cybozu-live-alternative.html
インド本社で開発を主導したへマントが、満を持して来日。新機能の全貌をデモを交えて紹介しました。
参加者の大半が実際に移行先を検討中という熱気ある会場。待望の機能リリースについて、セッション前後や1on1会場に及ぶまで質問が飛び交いました。
へマントは、Zoho Connectへの移行メリットを次のように説明しています。
移行メリット
●ナレッジ管理、タスク管理、独自アプリなどコラボレーションに役立つ機能が豊富
●他社サービスと広範囲に連携可能
●内部ネットワーク、および、外部ネットワークから管理方法を選択可能
●柔軟なカスタマイズが可能
●無料プラン・モバイルアプリ・日本語画面を提供
また、インポート機能の利点も次のように解説しました。
移行ツールのポイント
●画面の手順に従うことで、誰でも手間なくデータ移行が可能
●グループのすべてのメンバーを一斉に移行可能 ※
●グループの投稿、イベント、タスクなどの全データを自動で移行可能 ※※
※ ユーザー一覧を一度ダウンロードする必要があります(サイボウズLiveのAPI制限のため)
※※ チャットの履歴と画像以外のファイルは移行できません(サイボウズLiveのAPI制限のため)。画像以外のファイルは一括ダウンロードにより移行できます。
対象データと移行先は、以下のとおり。
次に、へマントは実際のインポート手順を3分間のデモビデオで紹介。わずか3ステップで、サイボウズLiveのグループ内のデータを、Zoho Connectに移行できることを示しました。やや余談ですが、へマントが日本のユーザー向けに特別に選定したBGMにもぜひ注目してください。
データ移行ツールは専用サイト(https://www.zoho.com/jp/connect/cybozu-live-alternative.html)から誰でもすぐに試せます。
サイボウズLiveデータ移行に関して、参加者から挙がった質問をいくつか紹介します。
Q. 社外のメンバーのデータを移行した場合にも、招待メールが届くのですか?
A. グループ内のデータはすべて自動で移行され、グループのメンバーには登録されているメールアドレス宛に招待メールが届きます。社外のメンバーでも(外部ネットワークの場合でも)同じ流れです。
Q. サイボウズLiveで2つのグループに属するユーザーは、Connectの2つの内部ネットワークに移行されるのでしょうか?
A. Connect上では所属できる内部ネットワークは1つのみです。したがって、先に招待メールを承諾した内部ネットワークに所属することになります。もう一方のネットワークには移行されたデータは存在するもののアクセスできない状態となります。
補足: 外部ネットワークは複数所属できます。この場合、外部ネットワークを選択してデータを移行すれば、2つのネットワークにアクセスできるようになります。
Q. サイボウズLiveをすでに退会したユーザーのデータも移行されるのでしょうか?
A. はい。データ自体は移行されます。なお、Zoho Connectへの招待を送信するかどうかは移行時に選択できます。
ユーザー同士の学び合いの場ともなった質問コーナー
その後、Zoho Connect プロダクトマネージャーに直接質問ができる場としてQAコーナーを開催。
サイボウズLive移行に限らず、グループウェア「Zoho Connect」の導入を検討されている方や、実際に導入しているユーザーの参加も目立ち、利用時の疑問点や仕様についての質問、Zohoに対する改善要望が時間いっぱいまで寄せられました。活気ある日本の参加者に対して、へマントも感動を覚えたそうです。以下に、質問内容をいくつかレポートします。
Q. データの暗号化はどうなっていますか?
A. 一部は暗号化されており、その範囲を順次拡大します。GDPRの発効により(2018年5月25日にEUで施行された一般データ保護規則)、個人情報の暗号化が義務付けられたため、Zohoも対応を進めているところです。その中で、プロフィールを始め、フィードやファイルの暗号化も進めています。
Q. データのバックアップや復元機能の実装予定は?
A. バックアップとしては、エクスポート機能があります。ただし、フィードやマニュアル、予定など対象が限られています。削除したデータの復元機能は、現状ありません。データ削除時に2段階で確認させるなどの機能強化に注力しています。
Q. ユーザーの操作ログ管理機能の実装予定は?
A. 現状は、簡易的な分析機能としてダッシュボードでユーザー活動履歴などを確認できます。今後、さらに進化させていく予定です。
Q. そのほか、エンタープライズ向けの管理機能への対応は?
A. 操作ログを含め、管理機能も今後強化していく予定です。二段階認証によるパスワードポリシーなど、Zoho全体(アカウント自体)でも強化しています。Zoho Connectでは、役割ベースでの操作権限も機能ごとに制限できるようになっています。そのほか、投稿の承認制にするなども可能です。
Q. 人の出入りが頻繁な組織では、管理者の変更が必要です。管理者を変えたり、複数設定したりする機能を無料プランで設ける予定はありますか?
A. 無料プランでも管理者の切り替えは可能です。無料プランでは(組織もネットワークも)管理者は1人のみ、有料プランは複数設定できるという制限は、今後も変更の予定はありません。
Q. 予定データはGoogleカレンダーと同期できますが、Zoho CRMのカレンダーと同期しないのはなぜでしょう?機能強化の予定は?
A. Zoho Calendar(カレンダーサービス)に、他のZohoサービスのカレンダーを統合していく流れになっています。Zoho CRMとZoho Calendar、Zoho ConnectとZoho Calendarでは、すでに連携が可能です。同時に、個々のサービス間の連携も進めています。Zoho CRMのタスクとZoho Connectのタスクはすでに連携可能です(Zoho ConnectのタスクはZoho Projectsにも連携可能)。これと同様に、Zoho CRMのカレンダーとZoho Connectの予定の連携は今後進めて行く予定です。
Q. 表計算シートのサービスがありますが、エクセルファイルをアップロードして使えますか?Googleスプレッドシートではマクロが反映されないなどの制限がありますが、Zohoは?
A. エクセルファイルの変換は可能です。Zoho Connect内の表計算シート機能は、Zoho Sheetを利用しています。マクロもサポートしていますが、利用例や複雑さによってはそのまま動かない場合もあります。モバイル利用も同様です。不具合は都度報告いただければ改善に務めます。
Q. Zohoサービス全体の話になりますが、バージョンアップがいつも突然実施されるため、社内のユーザーがとまどってしまうことがあります。事前案内などを検討していただけますか?(要望)
A. 大きなリリースの場合は事前通知することがあります。細かな修正や追加については毎週のように実施されるため、随時通知は現状できていません。他のZohoサービスでは、英語サイトのWhat’s Newページで新機能や修正内容の案内しているものもあります。Zoho Connectでもその対応を検討します。
実際のサービス利用時の疑問点や要望が数多く寄せられ、Zoho Connectの利用者にとって良い情報交換の機会になったようです。また、導入検討中の方にとっても、具体的なツールの運用イメージや将来的な展開などが明確になったのではないでしょうか。
また、同時開催していた 1on1(個別相談会)では、
Q. 内部ネットワークと外部ネットワークはどちらを選べばよいのでしょう。違いは何?
というご質問が最も多く挙がりました。導入検討時に、最初につまずくポイントかもしれません。
A. 内部ネットワークは組織内部での利用を、外部ネットワークは組織外のメンバーも含めた利用を想定しています。用途に応じて自由に選択できますが、内部ネットワークの場合、組織内のコミュニケーションやユーザー管理が容易である一方で、ユーザーは1つのネットワークにしか所属できないことや、ネットワーク内のメンバーリストやチャット上でメンバー同士を把握できてしまうことは考慮すべき点でしょう。また、有料プランの場合は、外部ネットワークなら人数無制限ですが、内部ネットワークはユーザー課金となります。利用規模によっても選択が変わるかもしれません。これらの条件を踏まえて、ご利用要件に合わせた最適なネットワークとプランを選択してください。
この他にも、お客様からのお問い合わせ内容を元にした、よくある質問集(FAQ)をサポート窓口上に公開しています。こちらもぜひ参考にしてください。
●Zoho ConnectサイボウズLive移行ツールのお試しはこちらから:https://www.zoho.com/jp/connect/cybozu-live-alternative.html
●Zoho Connect よくあるご質問(FAQ):https://desk.zoho.com/portal/jpzoho/kb/zoho/zoho-connect/
講演動画と資料
<Zoholics Japan 2018 レポート 目次>
午前の部 共通トラック:
- 【基調講演】シームレスな連携でビジネスを加速させる チーフエバンジェリストが示すZohoの世界観
- 顧客情報は会社の資産 Zoho Oneで目指す業務改革
- Zoho Oneユーザー対談 導入の決め手と構築中・運用開始後のポイント
- Zohoをもっと使いたくなる ユーザーコミュニティー「ZOHO CREW」の紹介
▼午後の部 トラック1:
▼午後の部 トラック2:
- Zoho Connect ユーザー事例「観光まちづくりのための情報共有・プロジェクト管理」一般社団法人南房総市観光協会
- Zoho Connect ユーザー事例「Zohoだからできた! 複数店舗間での効率的な業務フロー」同じ土俵合同会社
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- Zoho Connect 基本編:会話がしやすくなるツール「Zoho Connect」の紹介
- Zoho Connect 応用編:情報共有と活用のサイクルをグルグル回そう!